強迫性障害とは、何か不吉なことが起こるかもしれないと思い、手洗いや、鍵の確認などの行動が止まらないことです。
自分の意思に反してある考えが浮かんで、ある行為を繰り返さざるを得ないために苦しむ病気です。
いずれも「わかってはいるけれどやめられない」ということを十分にご本人も自覚されているのが特徴です。
人によって異なりますが
などの症状が起きます。
それによって、食事や日常生活も十分に送れないといった状況が強迫性障害では起きてしまいます。
(すでに)強迫性症状が強固になってしまうだけではなく、家族などの周囲への「巻き込み」といわれる状態になる場合もあります。
家族で、本人の確認行為を手伝ったり、手がきれいになっているかなどの同意を求め、栓や締め忘れ等などないか電話で確認をお願いしたりするのです。
強迫性障害の3人に1人はこのような「巻き込み型」と呼ばれる状況を呈したことがあるといわれております。
強迫性障害は症状が進行すると治療が難しくなってしまう病気です。
治療の開始が早期であれば薬物療法・精神療法で比較的早く改善しますが、重症度が高い場合には高次医療機関での専門的な治療が必要です。
「わかってはいるけれどやめられない」ということでお困りの場合には、お早めに心療内科・精神科を受診するようにしてください。