不安障害・不安症とは不安神経症やパニック障害など、不安に伴うココロとカラダの不調が含まれている病気のことを指しています。
特定の事象やそれに関わらず、不安感情が大きくなりすぎたり、その不安感情が自分でコントロールできないなどの状況が継続し、そのために、社会生活・日常生活に支障が出てきてしまうなどの特徴を持っています。
「不安」は誰しもが感じる感情ですが、不安障害や不安症は、避けたいと思うような場面での不釣り合いな不安感情や恐怖だけではなく、通常危険でない場面での不安感情や恐怖も症状の特徴です。
不釣り合いな不安感情は、その人を強く疲れさせてしまい、そのような不安感情を強く感じなくても過ごせるような状況を好んで行動するようになってしまいます。
結果として外出や、生活もままならない程に影響を及ぼしてしまう事もあるのです。
不安障害・不安症の治療は、薬物療法・カウンセリングや心理療法、適切な休息や体調管理によって行われます。
不安障害や不安症の方達には、脳のセロトニンなどの分泌の低下や、そのような神経伝達物質のバランスの崩れなどが原因ではないかと指摘をされております。
そのために、薬物療法では、治療薬としてはSSRIなどの抗うつ薬(脳のセロトニンのバランスを整える治療薬)が標準治療として用いられることが多いです。
また、併用薬として抗不安薬などの不安の症状を和らげる治療を併用しながら治療を組み立てていく事もございます。
不安障害や不安症のつらさについては、本人にしか分からない大きなつらさです。
もし、「つらい」「しんどい」と感じたら、お気軽に診療にお越しください。