感情と気分の違いについて

感情と気分の違いについてよく質問を受けるので、ここに記載しておきます。
感情と気分は、似ているようで異なる概念です。

 

感情は、刺激に対して生じる一時的で明確な心の状態であり、怒り、喜び、悲しみ、不安、驚き、嫌悪、恐怖などの基本的な感情があります。感情は、自分自身や他者、外界に対する反応を表現し、行動を引き起こすことがあります。

一方、気分は、感情よりも抽象的なもので、ある期間持続する、やや漠然とした心身の状態のことです。感感情に影響を与えることがあり、例えば、気分が落ち込んでいるときは、感情が悲しみや不安に傾きやすい傾向があります。

 

感情と気分の違いは、時間的な面、明確性の有無、行動への影響、発生原因などがあります。
感情は、刺激に対して即座に生じ、明確で具体的な状態を表現しますが、気分は、時間をかけて変化する、より抽象的な状態を表現します。
また、感情は、直接行動に影響を与えることがありますが、気分は、間接的に行動に影響を与えることがあります。
さらに、感情は、外部の刺激に対して生じる反応である一方、気分は、内部の要因や自分自身の状態によって生じる場合があります。

 

医師に気分について聞かれたら、ここ1~2週間単位で、どのような感情が出やすかったかを振り返って教えてください。

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